AL法は、3つの歴史的な事情の所産である。言語という意味では、「サピア=ウォーフの仮説」で
知られるエドワード・サピアや
レナード・
ブルームフィールドといった
アメリカ構造主義言語学者
による構造主義文法の研究に端を発している。20世紀初頭における米国の構造言語学派の主要な関
心は、すべてのアメリカ
英語を詳細にわたって記述することであった。しかしながら、アメリカ英
語の理論的な記述を行えるだけの能力を持った英語
教師の不足により、言語学者は観察に頼るしか
なかった。同様の理由で、口語への関心か高まっていく。同じ時代、行動主義心理学者のB.F.スキ
ナーにより、言語を含むすべての行動は反復活動や肯定/否定的評価を通じて
学習されていく、と
いう考え方が確立されてきた。そしてAL法の誕生を可能とした第3の要素は、第二次世界大戦の勃
発である。大戦が始まったことで、世界中にアメリカ軍人を配置する必要が生じたため、少なくと
も基本的な会話能力を彼らに身につけさせねばならなかったのである。新たな方法は、当時の主流
であった科学的な方法論、つまり観察と反復に頼らざるをえなかったし、実際それは見事に教育に
適していたのである。軍隊の影響により、AL法の初期の形態は、「陸軍方式」(Army Specialized
Training Program: ASTP)として知られるようになったのである。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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